台車選びのコツ
台車を選ぶ際に重要なポイント、良い台車の見抜き方、また、どういった台車が壊れにくいのか、台車を長持ちさせる秘訣などを解説します。
台車選びの方法
用途にあった台車の選び方
購入を検討している台車に実際載せる荷物を載せ、実際に使用する場所で動かすことが一番良いです!しかし、それはほぼ不可能なことです。そこで判断材料として、下記にご説明します。
まず最初に積載物のサイズ・形状・重量、取り回しスペース・路面状況・段差の有無等などの使用環境を把握ください。
台車の種類の選定
1.積載物の形状によって台車の種類を決める。
平台車、片袖・両袖ハンドル付き、二段・三段式、金網付き、カゴ台車、リフター付き
2.台車のサイズを選定
積載物の形状・サイズから、荷台のサイズを決める。
3.台車の素材の選定
台車の素材には、主にスチール製・プラスチック製・ステンレス製があります。
- スチール製は丈夫で安価
- プラスチック製は軽い
- ステンレス製は丈夫な上、錆びにくく衛生的
4.その他
収納スペースにより、折り畳みができるのかどうか。
ただし、固定式の台車の方が若干丈夫です。また、機能面でもストッパーの要不要、フットストッパーかハンドストッパーかを選びます。
キャスターについては、ベアリングの有無、性能の確認をします。車輪の素材も、ゴム・ウレタン・ナイロン他素材があり、それぞれに性質が異なります。
価格の違いには、機械的な質、素材の質の違いがあるので安ければ良いということではないかもしれません。安く購入しても、主要部品が壊れれば買い直さなくてならない場合があります。ただし、製作工程でのメーカー努力でコストを抑えている会社もありますので安くても良い台車はあります。
ポイント
2つ以上のメーカーを比較することをお勧めいたします。同じような台車でも素材、サイズや積載量、キャスターが違うからです。価格、色や形などの見た目も違うので、しっかり確認しましょう。仕様書の各項目を理解し、分からないことはメーカーや販売店に聞くことで自分にとって「良い台車」が見えてくると思います。
壊れにくい台車とは
単刀直入に言えば、性能がシンプルな台車が一番壊れにくいと言えます。
手押し台車で言えば、折り畳み箇所の部品の壊れる可能性が減るのでハンドル折り畳み式より、固定式の方が壊れにくいです。不必要な性能は付けない方が壊れにくいのは当然のことです。
長持ちの秘訣
常に優しく扱ってください。使用時は乱暴に荷物を載せたり、急発進急停車、段差を強引に乗り越えない、障害物にぶつけない等できるだけ優しく扱うことで、稼働の負担もかなり軽減されます。
また、使用後は、水や粉塵などの汚れを落とすことです。一番大事なのは、保管時です。湿気の多い場所に置かないことや屋外に放置しないことが大切です。あとは、稼働部に油を差すことを忘れてはなりません。
積載荷重について
通常、積載荷重はキャスターの耐用力で決定されます。荷台自体は、表示以上の耐荷重があると思ってよいでしょう。ただし、荷物が荷台に対して、重量が均等に荷重がかかっていない場合はキャスターが保たないでしょう。荷物の重量の他に、どういう形状をしているのかが重要です。
制動について
キャスターの直径が大きい程、動かす力は少なく済みます。ただ、荷台の高さや旋回距離にも影響がでるので大きいだけでは判断できません。また、通常スムーズに操作できる積載量は200kgぐらいです。もちろん使用環境、キャスター性能、車輪の素材にもよりますが。あとは積載量に応じて、自在・固定車輪をどのように配置するかで制動に影響がでます。
生産国について
現在、中国等海外の商品が数多く存在します。外国製の台車は、安価ではありますが原材料や品質の不安定さがネックになる場合があります。一概に言えませんが、日本製であれば耐久性や静粛性等で優れている台車は多いです。生産を外国に移している日本のメーカーもありますが、その多くは質の劣化が生産ないように管理を徹底しています。